2015年、日本は戦後70年目を迎えました。敗戦直前の1945年8月14日に米軍のB29による爆撃を受けた熊谷市は、市街地が焼け野原となりました。たくさんの犠牲者を出したことは、言うまでもありません。
戦後70年、日本は戦争をしない国としてようやく世界の人々から信頼されるようになりました。悲痛な体験と深い反省がまだ心に深く遺されています。それにも関わらず、先の国会で安倍政権は日本が直接攻撃を受けていなくても、他国と共に戦うことができる国にしようとして安保関連法案を提出しました。危機感を抱いた有志4名が集まり「熊谷空襲を忘れない・平和について考える会」を発足させ、多くの市民の賛同を得て、熊谷市議会として国に安保関連法案に反対の表明をしてほしいと請願しました。
残念ながら請願は否決されてしまいましたが、私たちはその後も熊谷駅前で「アベ政治を許さない」ポスターを掲げる活動を継続しています。複数の党派の市議の皆さんに参加していただいたこともあります。賛同人に金子兜太さんや森村誠一さんも加わっていただきました。さらに活動を広めるために名称を「熊谷空襲を忘れない市民の会」として覚えやすくし、講演会や上映会などを通じて日本が再び戦争をする国にならないように多くの皆さんと語れるようになりたいと考えています。